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「今すぐスッキリ」したい!即効性を感じやすい便秘解消におすすめの飲み物・食べ物まとめ

お腹・腸のお悩み
# 健康
「今すぐスッキリ」したい!即効性を感じやすい便秘解消におすすめの飲み物・食べ物まとめ
執筆者
山原 佳代 医療ライター

何日も出なくてお腹が張る、便が硬くて出すのがつらい…。そんな状態が続くと、「今すぐスッキリしたい」と感じますよね。便秘を解消するには、便の状態を整える食事だけでなく、お通じを促す生活習慣も重要です。この記事では、即効性が期待できる食べ物や飲み物から、トイレでの姿勢、ツボ押しまで、今すぐ試せる方法を解説します。

1. 便秘解消には水分・押し出す力・油分が大切

理想的な便の状態としては、水分を70~80%ほど含み、ほどよいやわらかさがあるため便がスムーズに出やすい状態とされています。一方、便秘のときは、大腸で水分が過剰に吸収されて、便が硬くなりやすい傾向があります。

この状態から、便をスルッと出しやすくするために意識したいのが、「水分・押し出す力・油分」の3つです。

まず、水分をしっかり摂ることで、便がやわらかくなります。さらに食物繊維を多く含む食べ物を取り入れることで腸が刺激され、便を押し出す力につながります。そして、油分を適度に摂ることで、すべりが良くなり、腸内をスムーズに移動しやすくなるため、自然なお通じが期待できるといわれています。
これらを日々の飲み物や食べ物からバランスよく補うことが、便秘解消につながるコツといえるでしょう。

2. 飲み物で腸にスイッチを入れる

便秘が気になるときは、飲み物で腸の動きを整えましょう。
即効性には個人差があるため、まずは無理なくできるものから試してみましょう。

コップ1杯分の水か白湯

朝起きてすぐに、コップ1杯分(約200ml)の水か白湯を飲むと、食事や飲み物が胃に入る刺激によって腸の動きが活発になる「胃・結腸反射」が起こりやすくなり、腸のぜん動運動が促されて、スムーズなお通じにつながります。コップ1杯程度の水が胃に入ると、その重みで胃が下がり、その刺激で腸を動かすきっかけになると考えられています。

冷たい水は腸への刺激になりやすいですが、冷えが気になる方は常温の水や温かい白湯がおすすめ。温かい飲み物を摂ると、体の内側が温まることで自律神経が整い、腸の動きを後押しするといわれています。

炭酸水で腸を刺激する

炭酸水に含まれている二酸化炭素には、胃を刺激して腸の動きを活発にする効果があるとされています。そのため、水や白湯に比べて「刺激」によるアプローチをしたい場合は選択肢のひとつといえます。

冷たい炭酸水は、炭酸による刺激に加えて冷たさによる刺激も加わるため、常温の炭酸水に比べてお腹の血流が低下するなど、胃腸への刺激が強くなりやすいとされています。冷えが気になる方は常温で試してみるとよいでしょう。

スプーン1杯のオリーブオイル

オリーブオイルに含まれるオレイン酸は小腸で吸収されにくく、一部が大腸まで届くことで腸を刺激し、お通じにつながるといわれています。さらに吸収されなかった油分が便に混じることで、便のすべりをよくし、出やすくする効果も期待されます。

スプーン1杯(大さじ1)程度をそのまま飲むこともできますが、慣れるまではみそ汁やスープに加えたり、野菜やパンにつけたりするのもおすすめです。ヨーグルトやアイスクリームに少し混ぜると、オリーブオイルのさわやかな香りと風味を感じ、おいしく食べられます。

麹菌がはたらく甘酒

米麹由来の甘酒には、オリゴ糖が含まれており、腸内環境をサポートする働きが期待されています。即効性という点では穏やかですが、温かくして飲むことで腸が刺激され、比較的早いタイミングで便意を感じる場合もあるといわれています。

一方、酒粕タイプの甘酒には、発酵由来の食物繊維などが含まれており、腸の動きを後押しし、お通じにつながることがあります。
ただし、アルコールを含むため、体調やシーンに合わせて選びましょう。

即効性を感じる人が多いといわれるコーヒー

コーヒーに含まれるカフェインによって「胃・結腸反射」や大腸を刺激するといわれており、コーヒーを飲むことで便意を感じやすくなる場合があります。
そのほか、カフェイン以外にもコーヒーに含まれるポリフェノールなどの他の成分も影響している可能性があります。そのため、カフェインを97~99%カットしたデカフェでも、便意を感じる人がいるともいわれています。

3. 食べ物でより出やすい環境をつくる

毎日の食事を少し見直すだけでも、便のかさや水分量、腸内環境が変化し、便秘の改善につながることがあります。ただし、食べ物による効果には個人差があります。まずは無理なく取り入れられるものから試してみるとよいでしょう。

食物繊維が豊富なキウイフルーツ

キウイフルーツには、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が2:1とバランスよく含まれています。不溶性食物繊維は便のかさを増やし、水溶性食物繊維は便をやわらかくする働きがある
といわれています。これらが合わさることで、便が「腸内を移動しやすい状態」に整えるのが特徴です。

さらに、キウイフルーツに含まれるペクチンは、水分を含んでゲル状になり、便のかさを増やしたり、腸内環境を整えたりする働きがあるとされています。便をやわらかくしながら穏やかに作用し、便が硬くなりやすい人におすすめの果物です。こうした働きから、キウイフルーツを継続して摂取することが、便秘解消に良い影響を与える可能性があることが報告されています。(参考:PubMed ID 36537785)

水分を引き寄せるプルーン

プルーンには、キウイフルーツ同様水溶性食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれています。

さらに、プルーンにはソルビトールという成分も含まれており、腸内に水分を引き寄せることで、便をやわらかくする作用が期待されています。
これらの働きが合わさることで、便秘の解消につながる可能性があります。
ただし、摂りすぎるとお腹がゆるくなりすぎることがあるため、1日4~5個を目安にしましょう。

キムチや納豆などの発酵食品

便秘解消を目指して、日々の食事に取り入れたいのが、発酵食品です。なかでもキムチと納豆を混ぜて食べるキムチ納豆は、手軽に作れて、腸内環境を整えるのに役立つ組み合わせとしておすすめです。

キムチに含まれる植物性乳酸菌は温度変化に比較的強く、生きて腸まで届きやすいとされており、腸内環境を整える働きが期待されています。

一方、納豆に含まれる納豆菌にはでんぷんをオリゴ糖などの糖類に分解する作用があります。この糖類がキムチの乳酸菌のエサとなることで、腸内で善玉菌が活性化されやすくなり、相互に働き合うことで、便秘解消をサポートすると考えられています。

水溶性食物繊維が豊富なもずくやめかぶ

もずくやめかぶなど海藻類特有のネバネバやとろみ成分は水溶性食物繊維の一種で、腸内で便を包んでやわらかくし、スムーズなお通じを促す働きがあります。

また、水溶性食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなるため、腸内環境を整えるうえでも役立つと考えられています。

便秘解消に役立つレシピはこちらをご覧ください。

昔から伝わる梅流し

梅流しは、大根と梅干しを昆布だしで煮込み、その煮汁と具を合わせて食べる伝統的な食養生法で、空腹時に食べるとお通じをサポートするといわれています。その理由は、大根と梅干しの持つ力が相互に働くためです。

梅干しに含まれるクエン酸が腸を刺激してぜん動運動を促す一方、約90~95%が水分でできている大根は、腸内の水分量を補い、硬くなった便をやわらかくする働きがあるといわれています。

さらに、大根の消化酵素が胃腸の負担を和らげ、梅干しに含まれる発酵由来の成分やクエン酸などの有機酸が、腸内環境を整える相乗効果も期待できます。食物繊維もあわせて摂取できるため、腸内環境を意識した食事の一品として、日々の食生活に取り入れやすいメニューといえるでしょう。

【梅流しの作り方】
1. 水(1.5リットル)に昆布を入れて30分ほど浸し、鍋に火をかけて沸騰する直前に昆布を抜きます。
2. 輪切りにした大根(1/2本程度)を鍋に入れてやわらかくなるまで煮ます。
3. 最後に種を抜いた梅干しを2~3個入れ、4~5分煮たらでき上がりです。

4. トイレの中で姿勢を工夫することも便秘解消のコツ

食べ物や飲み物による便秘ケアと併せて、トイレの中の姿勢も工夫してみましょう。姿勢を少し変えるだけで、スムーズな排便につながることがあります。

理想的な姿勢は前かがみ

想的な姿勢は前かがみ

トイレの中の理想的な姿勢とされているのが、ロダンの「考える人」のような前かがみです。

便座に座ったまま体を前に倒し、あれば足台のうえに足を置いて、膝を腰より高くすると、直腸と肛門の角度が真っすぐに近づくためスムーズな排便につながりやすくなります。

足台がない場合はつま先立ちでも代用できます。この姿勢になることで、お腹に腹圧をかけやすくなることもポイントです。

併せてツボを押すのもおすすめ

トイレの中での姿勢に加えて、便秘ケアに役立つツボ押しを取り入れてみるのもおすすめです。

下表で紹介しているツボの位置を参考にしながら、押すと少し痛みを感じるポイントを探してください。

ツボが見つかったら、ゆっくりと圧をかけて押し、数秒かけて力を抜く動作を3~5回ほど繰り返してみましょう。ぐりぐりと強く押すのではなく、痛気持ちいいと感じる程度の強さで、息をゆっくり吐きながらおこなうのがコツです。

ツボ場所
合谷(ごうこく)手の甲側で、親指と人差し指の骨が合流するくぼみにあるツボ
神門(しんもん)手首の内側で、小指側のしわの上にあるくぼみに位置するツボ
天枢(てんすう)おへその左右の指約3本分外側にあるツボ
関元(かんげん)おへそから指約4本分下にあるツボ
中脘(ちゅうかん)みぞおちと、おへその中間あたりにあるツボ
大巨(だいこ)天枢から指約3本分下方に位置し、左右両側に存在するツボ

トイレ中や外出先で試せるテクニックは、こちらの記事で詳しく解説しています。

5. いろいろ試しても出ないならふやかして出すアプローチを

食べ物や飲み物によるケアを続けても、便秘の改善がなかなか見られない場合、腸の中で便の水分が過剰に吸収され、硬くなっている可能性があります。そんなときは、無理に出そうとするのではなく、酸化マグネシウムを主成分とした便秘薬で便をやわらかくするのもひとつの手です。

酸化マグネシウムが体内に入ると、腸内で水分を引き寄せやすくなり、浸透圧の働きによって腸内の水分量が増えます。この水分が便をやわらかくし、自然に近いスムーズなお通じをサポートします。さらに、腸を直接刺激しないため、お腹が痛くなりにくく、くせにもなりにくいため、便秘薬が初めての方でも検討しやすいといえるでしょう。

6. まとめ

便秘が続くときは、日々の飲み物や食べ物を見直し、お通じを促す環境を整えることからはじめてみましょう。

飲み物や食べ物の摂り方、トイレでの姿勢やツボ押しなどは腸に直接的・間接的な刺激を与えて、お通じのリズムを立て直すきっかけになりやすい方法です。こうした働きが合わさることで、比較的早い段階で、お通じの変化を感じることがあります。
一方で、便秘の原因や腸の状態は人それぞれで、「即効性」を感じやすいとされる方法でも、感じ方には違いがあります。「早くスッキリ」したいときこそ、自分の体の反応を確かめながら、無理のない方法を取り入れていきましょう。

執筆者

山原 佳代

医療ライター

医療機器メーカーや広告代理店を経てライター・編集者に。医療・科学分野の記事を執筆。

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