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便秘と水分不足の関係とは?便が硬くなる原因と水分補給のポイントを解説

お腹・腸のお悩み
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便秘と水分不足の関係とは?便が硬くなる原因と水分補給のポイントを解説

便秘が気になるとき、食物繊維や発酵食品など、食事の内容を意識する人は多いでしょう。
もちろん食事の見直しは大切ですが、あわせて意識したいのが水分補給です。

「便がコロコロしている」「強くいきまないと出にくい」「出たあともすっきりしない」と感じるときは、食事だけでなく、水分のとり方が関係している場合もあります。

体の水分は、暑い時期の汗だけでなく、空気の乾燥や暖房、食事量の低下などによっても失われやすくなります。季節や生活環境によって必要な水分量は変わるため、日常の中でこまめに補うことが大切です。

このコラムでは、便秘と水分の関係、便が硬くなる仕組み、無理なく続けやすい水分補給のポイントを解説します。

1. 便秘と水分不足にはどんな関係がある?

便秘とは、回数が少ない状態だけを指すものではありません。
便が硬くて出にくい、強くいきまないと出ない、排便後もすっきりしないなど、快適に排便できない状態も便秘に含まれます。

便のやわらかさは、便に含まれる水分量と関係しています。体の水分が足りていないと、便に含まれる水分量も少なくなり、硬い便や出にくさにつながることがあります。

便秘は水分不足だけが原因ではありませんが、便の硬さに関わる重要な要因のひとつです。
便が硬い、出にくいと感じるときは、水分との関係も知っておきましょう。

2. 水分不足で便が硬くなる仕組み

小腸で消化・吸収されなかった食べ物の一部は大腸へ送られます。大腸を通る間に、内容物に含まれる水分が大腸の壁から体内へ吸収され、便として形づくられていきます。通常は適度な水分を含んだ状態で排出されますが、便が大腸の中に長くとどまると、その分だけ便から水分が失われやすくなり、硬くなりやすくなります。

上行結腸から直腸へ進むにつれて、ぜん動運動で便が移動する大腸のイメージ図

水分摂取量が少ない日が続いたり、汗を多くかいたり、食事量が減ったりすると、体内の水分が不足しやすくなります。
体は必要な水分を保とうとするため、便に含まれる水分も少なくなりやすく、硬い便やコロコロした便につながり、便秘になることがあります。

硬くなった便は腸内を進みにくく、排便時に強くいきむ原因になることもあります。
便が硬い、出にくい、残便感があると感じるときは、体に必要な水分が足りていない可能性があります。

水分不足に気づきにくいときの特徴

特に、次のようなときは水分不足に気づきにくいことがあります。

  • 忙しくて水分をとるタイミングが少ない
  • 汗をかきやすい
  • ダイエット中で食事量が少ない
  • 朝食を抜くことが多い
  • 高齢でのどの渇きを感じにくい

季節や環境によって水分が不足しやすいこともある

体の水分は、季節や生活環境によって失われやすくなることがあります。気温が高い日や運動後は汗で水分が失われやすく、空気が乾燥している時期や暖房を使う環境では、気づかないうちに体の水分が不足することがあります。

季節に関わらず、体調や生活環境に合わせて、こまめに水分をとることを意識しましょう。

3. 便秘対策として意識したい水分補給のポイント

便秘対策として水分補給を意識するときは、「一度にたくさん飲む」よりも、「こまめに飲む」ことが大切です。

一度にたくさん水分をとっても、体に必要な分をすべてためておけるわけではありません。
余分な水分は尿として排出されるため、時間をあけすぎると、体の水分が不足しやすくなります。

補給した水分が胃や小腸を通り、体内で吸収される流れを示したイラスト

1. 水分補給
口から水分をとると、食道を通って胃へ送られます。

2. 胃を通って小腸へ
胃に入った水分は、少しずつ小腸へ移動します。

3. 小腸や大腸で吸収され、血液で全身へ
水分の多くは小腸で吸収され、血液に取り込まれて全身へ運ばれます。大腸では、便に含まれる水分の一部も吸収されます。

4. 腎臓で水分量を調整
体に必要な水分は保たれ、余分な水分や不要な成分は腎臓でろ過されます。

5. 尿として排出
余分な水分や不要な成分(老廃物)が尿として排出されます。

このように飲んだ水分は、そのまますべてが便に届くわけではありません。
便をやわらかく保つためには、日常生活の中で水分を少しずつ補い、体の水分バランスを保つことが大切です。

水分補給の目安はどれくらい?

水分補給の量は、年齢、体格、活動量、汗の量、食事内容、季節などによって変わります。
そのため、すべての人に同じ量が当てはまるわけではありませんが、ひとつの目安として、成人の体では1日に約2.5Lの水分が体から失われるとされています。食事から約1.0L、体内で栄養素が分解されるときに作られる水分から約0.3Lを補えるため、飲み水としては1日1.2L前後が目安になります。
参考 厚生労働省「健康のため水を飲もう講座」

ただし、汗を多くかいた日、運動をした日、暑い日、発熱や下痢があるときなどは、いつもより水分が失われやすくなります。
必要な水分量は、汗の量や活動量、食事内容、体調によっても変わるため、こまめに補う意識を持つとよいでしょう。
一方で、心臓や腎臓の病気などで水分制限を受けている人は、自己判断で水分量を増やさず、医師の指示に従いましょう。

こまめに水分をとるタイミングを決める

水分補給を習慣にするには、生活の中で水分をとるタイミングを決めておくと続けやすくなります。

たとえば、起床後、食事のとき、外出前後、入浴前後、運動前後、就寝前などにコップ1杯程度の水分をとるとよいでしょう。

特に朝は、睡眠中に失われた水分を補うタイミングです。起床後に水分をとることで胃腸が刺激され、お通じのリズムを整えるきっかけになることもあります。

続けやすい飲み物を選ぶ

水分補給は、毎日続けやすい形にすることが大切です。基本は水や白湯などを中心にし、冷たい飲み物でお腹が冷えやすい人は、常温の水や温かい飲み物を選ぶとよいでしょう。

また、水分は飲み物だけでなく、食事からもとることができます。汁物、野菜、果物、ヨーグルトなどを取り入れると、食事からの水分補給につながります。

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには利尿作用があり、飲む量や体質によっては尿の回数が増えることがあります。また、アルコールも尿量を増やしやすく、脱水につながる場合があります。

コーヒーやお茶、アルコールを飲む習慣がある人も、水分補給として水や白湯などを組み合わせましょう。

4. 水分補給とあわせて見直したい生活習慣

水分補給は、便の硬さをやわらげるために意識したい習慣のひとつです。ただし、便秘には水分不足だけでなく、食事内容、運動不足、便意を我慢する習慣、生活リズムの乱れなども関係します。



食物繊維を含む食品は、便のかさを増やしたり、便に水分を保ちやすくしたりする働きがあります。野菜、果物、豆類、海藻類、きのこ類、穀類などを、無理のない範囲で取り入れてみましょう。

また、運動不足が続くと腸の動きが低下しやすくなります。ウォーキングやストレッチなど、無理なく続けられる運動を取り入れることも大切です。

便意を我慢する習慣がある人は、お通じのタイミングも見直してみましょう。
忙しい朝や外出先で我慢することが続くと、便意を感じにくくなることがあります。

朝食後など、便意が起こりやすいタイミングにトイレへ行く時間をつくる、外出前に余裕を持って準備するなど、排便しやすい環境を整えることも便秘対策につながります。

便秘を予防・改善するための生活習慣については、こちらでも紹介しています。

5. 水分をとっても便秘が続くときは?

水分補給や生活習慣の見直しを意識しても、便が硬い、出にくい、残便感がある状態が続く場合は、便秘薬を活用する方法もあります。

便秘薬には、便に水分を集めてやわらかくするタイプや、腸の動きを促すタイプなどがあり、症状や体質に合わせて選ぶことが大切です。 水分不足による便秘がつらいときは、便を柔らかくして排便しやすい状態にする、酸化マグネシウムを主成分とする便秘薬を検討する選択肢もあります。

酸化マグネシウムを主成分とする便秘薬については、製品ページで詳しくご確認いただけます。

また、次のような症状がある場合は、医療機関へ相談する目安になります。

  • 便秘が長期間続いている
  • 強い腹痛や吐き気がある
  • 血便がある
  • 便が急に細くなった
  • 原因不明の体重減少がある
  • 便秘と下痢を繰り返している
  • 生活習慣を見直しても改善しない

便秘の背景に病気が隠れていることもあります。これまで便秘ではなかった人が急に便秘になった場合や、いつもと違う症状がある場合は、早めに医療機関に相談しましょう。

6. まとめ

水分不足は、便が硬くなる原因のひとつです。体内の水分が不足すると、便に含まれる水分量が少なくなり、硬く出にくい便につながることがあります。

便が硬い、コロコロする、出にくいと感じるときは、まず日ごろの水分補給を振り返ってみましょう。一度にたくさん飲むのではなく、起床後、食事のとき、入浴前後、運動前後など、生活の中でこまめに水分をとることが大切です。

また、便秘薬を服用する際にも、水分のとり方は大切です。薬を飲むときは、説明書(添付文書)や医師・薬剤師の指示に従い、コップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用しましょう。
ただし、便秘には水分不足だけでなく、食物繊維不足、運動不足、便意の我慢、ストレス、薬、病気など、さまざまな要因が関係します。水分補給とあわせて、食事内容や生活リズム、トイレ習慣も無理のない範囲で整えていきましょう。

水分補給や生活習慣の見直しは、毎日少しずつ続けることが大切です。
無理なくできることから取り入れて、すっきりと過ごしやすい毎日を目指しましょう。

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