夏の便秘対策|水分不足や冷えに気を付けたい季節の整え方
夏は、屋外と室内の温度差による冷え、汗をかきやすいことによる水分不足、食欲の変化、長期休暇中のイベントなどによって、「楽しいけれどちょっと疲れる……」と感じることが多い季節です。
こうした夏ならではの状況や生活の変化は、便の硬さやお通じのリズムに影響する場合があります。
このコラムでは、夏に便秘が気になりやすい背景を整理しながら、水分補給におすすめの飲み物や温度差による冷えの対策、食事、生活リズム、活動量の整え方について紹介します。
自分の体調や過ごし方に合わせて、取り入れやすい方法を見つけていきましょう。
目次
1. 夏に便秘が気になりやすいのはなぜ?
夏に便秘が気になりやすくなる背景には、季節特有の生活の変化があります。
たとえば、
- 汗をかきやすく、体の水分が不足しやすい
- 屋外の暑さと室内の冷房による温度差で、体に負担を感じやすい
- 冷たい飲み物や冷房によって、お腹まわりが冷えやすい
- 暑さで食欲が落ち、主食中心の食事に偏りやすい
- 長期休暇、旅行、帰省などで、食事や睡眠、トイレのタイミングが変わりやすい
- 暑さによって、外出や体を動かす機会が減りやすい
こうした変化は、便の状態やお通じのリズムに影響する場合があります。
2. 夏の便秘対策で意識したい水分補給
夏のお通じを整えるためには、こまめな水分補給を意識することが大切です。
便のやわらかさは、含まれる水分量と関係しています。体の水分が不足すると、便が硬くなり、出にくさにつながることがあります。
夏の水分補給におすすめの飲み物
水分補給におすすめの飲み物は、糖分やカフェインなど、日常的な水分補給でとりすぎが気になりやすい成分を含まない飲み物です。
- 水・白湯・ミネラルウォーター
- 無糖炭酸水
- 麦茶
- ルイボスティー
- 黒豆茶
- とうもろこし茶
冷たい飲み物ばかりでお腹の冷えが気になる方は、常温やホットで水分を補給しましょう。
無糖炭酸水を飲む場合は、炭酸でお腹の張りを感じやすいことがあるため、量やタイミングを調整しましょう。
カフェインや糖分を含む飲み物は、飲みすぎに注意
カフェインや糖分を含む飲み物は、夏の水分補給として飲みすぎに注意したい飲み物です。
カフェインには尿の量を増やす作用があり、糖分を多く含む飲み物は、習慣的に飲み続けると糖分のとりすぎにつながることがあります。
- コーヒー
- 緑茶
- ほうじ茶
- 紅茶
- ウーロン茶
- コーラ
- エナジードリンク
- スポーツドリンク
ただし、スポーツドリンクは、汗をたくさんかいたときの水分・塩分補給に役立つことがあります。
一方で、糖分を含むものも多いため、日常的な水分補給として飲み続ける場合は量に注意しましょう。
また、経口補水液は、水分や塩分を補うために設計された飲み物です。熱中症による脱水が疑われるときや、下痢・嘔吐などで水分が失われているときに使われることがあります。塩分を含むため、日常的な水分補給として飲み続けるのではなく、必要な場面で取り入れるようにしましょう。
ふだんの水分補給では、カフェイン、糖分を含まない飲み物を中心にしながら、汗の量、体調、飲む場面に合わせて選ぶとよいでしょう。
試したい夏のフレーバーウォーターアレンジ
水や無糖炭酸水をそのまま飲むことに飽きてしまったときなどは、果物やハーブを加えて香りを楽しむフレーバーウォーターも人気があります。
見た目も涼しげで、気分を変えながら水分補給を楽しめます。 レモンやオレンジ、ライムなどの柑橘系、すいかやきゅうりなどの青みのある香り、ももやパイナップルなど甘い香りのものなどがおすすめです。
好みでミントやローズマリーなどのハーブ、ドライフルーツなども加えられます
【作り方】
入れる食材をよく洗った後、好みのサイズに切り、ミネラルウォーターに投入し、そのまま、1~2時間ほど冷蔵庫で冷やして、完成です。
果物やハーブを入れた飲み物は傷みやすくなるので、冷蔵庫で保管し、作ったものは早めに飲み切りましょう。水道水でも作れますが、水道水特有のにおいが気になることがあるため、果物やハーブの香りを楽しみたい場合はミネラルウォーターを使うのがおすすめです。
グレープフルーツ等の一部の柑橘類は、薬に影響することがあります。薬を服用している場合は、医師や薬剤師に確認するようにしましょう。
3. 冷えが気になるときの過ごし方
夏は暑さ対策を考えがちですが、冷房や冷たい飲み物によって体が冷えすぎないようにすることも意識したいポイントです。体が冷えると、自律神経のバランスが乱れ、腸の動きにも影響することがあります。腸の動きが鈍くなると、便が腸内にとどまりやすくなり、お腹の張りやお通じの変化につながる場合があります。
冷たいもののとりすぎに注意
暑い日は、冷たい食べ物や飲み物を選ぶ機会が増えやすくなり、お腹の冷えが気になります。
冷たい飲み物と常温の飲み物を組み合わせる、氷を入れすぎない、白湯を取り入れるなど、自分の体調に合わせて調整してみましょう。
冷房の効いた室内ではお腹まわりを冷やしすぎない
冷房の効いた室内で長時間過ごすときは、お腹まわりを冷やしすぎない工夫も大切です。
オフィスや電車、商業施設など、自分で室温を調整しにくい場所では、薄手の羽織りものやひざ掛けを用意しておくと安心です。お腹まわりの冷えが気になる場合は、腹巻きや、部分的に温められる充電式カイロなども便利です。
暑さ対策をしながら、冷えが気になる部分を少し守るくらいの気持ちで対策をしてみましょう。
4. 食事や生活リズムも無理なく整える
夏に便秘が気になる時には、水分補給や冷え対策に加えて、食事や生活リズムも無理のない範囲で見直してみましょう。
食事は「少し足す」を意識しよう
暑い日は、そうめんや冷やしうどん、パンなど、冷たくて食べやすいものに偏りがちです。
また、主食中心の食事が続くと、野菜、海藻、きのこ、豆類などをとる機会が少なくなり、食物繊維などが不足しやすくなります。
たとえば、そうめんにオクラやめかぶ、納豆、トマトを加える、冷しゃぶサラダに海藻や豆腐を足すなど、いつもの食事に「少し足す」という感覚で意識をしてみましょう。
便秘が気になる方の食事選びについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
旅行や帰省の生活リズムの乱れ対策
長期休暇や旅行、帰省中は、食事の時間や睡眠時間、トイレに行くタイミングがいつもと変わりやすくなります。また、移動や外出が続くと、落ち着いてトイレに行く時間をとりにくく、お通じのリズムが乱れることがあります。
朝起きたら水を飲む、朝食を軽くとる、出かける前にトイレに行く時間をつくるなど、いつもの基本的な習慣を変えないことを意識してみましょう。
暑い日は涼しい時間帯に体を動かす
暑さが厳しい日は、外出や運動の機会が減りやすくなります。体を動かす時間が少なくなると、お通じのリズムが乱れるきっかけになることがあります。
日中の暑い時間帯を避けて朝や夕方に少し歩く、家事の合間に体を伸ばすなど、無理のない範囲で体を動かしてみましょう。
室内でできる、ストレッチやヨガなどを試してみるのもいい機会です。
暑さを避けながら、気分転換になるくらいの軽い動きから取り入れてみましょう。 室内でできる簡単なストレッチや運動については、こちらの記事でも紹介しています。
5. 便秘が続く場合は、市販薬や医療機関への相談も選択肢に
便秘薬を使う場合は、便秘の状態に合ったものを選ぶ
便秘対策をしても出にくさが続く場合は、便秘薬を使うことも選択肢のひとつです。
便秘薬にはいくつかの種類があり、腸を刺激して排便を促すタイプのほか、腸内に水分を引き込み、便をやわらかくして出しやすくする便秘薬もあります。
ただし、持病のある方や服用中の薬がある方は、使用前に薬剤師または登録販売者に相談しましょう。
いつもと違う症状があるときは医療機関へ
次のような症状がある場合は、便秘以外の病気が関係している可能性もあります。
- 急に便が出にくくなった
- 血便がある
- 強い腹痛がある
- 吐き気や嘔吐をともなう
- 体重が減ってきた
- 便が急に細くなった
- 便秘と下痢を繰り返す
このような変化があるときは、「いつもの便秘」と決めつけず、医師に相談しましょう。
6. まとめ
夏の便秘対策では、水分補給と冷え対策を中心に、食事や生活リズムも無理のない範囲で見直していくことが大切です。
朝起きたら水を飲む、冷房の効いた部屋ではお腹まわりを冷やしすぎない、冷たい食べ物や飲み物ばかりに偏らない、食事に食物繊維や発酵食品を少し足すなど、できることから始めてみましょう。
便の硬さが気になるときは、日頃の水分補給を見直すこともポイントです。水や白湯だけでは続けにくい場合は、フレーバーウォーターなどで味や香りを少し加えると、日常の水分補給に取り入れやすくなります。
夏の体は、暑さや冷房、食生活や生活リズムの変化によって影響を受けやすいものです。毎日の小さな習慣を整えながら、自分に合った夏の便秘対策を続けていきましょう。
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